またしばらくして、 『きこえる…?桐也?』 女の子が俺に尋ねた。 『きこえるよ?』 俺がこたえると、その子はまた、 『……♪…♪………♪』 とさっきの歌をうたいだした。 俺は、その声をたよりに女の子がいる場所を探した。 絶対に知ってる子なんだ!!!!! 俺を探してる…。 俺は必死で女の子を探した。 少しすると、前から来る女の子の姿が見えた。 『あっ!!』 気付いたように手をふり、尚も歌いながら駆け寄ってきた。