ポカポカして晴天なのは寝た時と変わらなかったが、花が辺り一面に咲き、蝶が飛び交い、小屋は無くなっていて、俺はまた草原の中で仰向けになって寝転がっていた。 さ…さっきのも…夢?! じゃあここはどこだ? 俺は、あちこちを見渡した。 『桐也?』 近くで女の子の声がきこえる。 『誰…?どこにいんの?』 俺はきいた。 『桐也?……あのさぁ………………寂しくなぁい?』 途切れとぎれに女の子の声がする。