すると、一階から穂乃嘉の声がきこえて下を覗くと、受付のところに、今にも壊れてしまいそうな穂乃嘉の姿があった。 『ほ…穂乃嘉!?』 俺は穂乃嘉を呼んだ。 そして、慌てて一階へ降り、穂乃嘉の頭にポンッ!と軽く手をのせて、 『穂乃嘉…。落ち着け。』 と言い、穂乃嘉をイスに座らせ、 『大丈夫!絶対、大丈夫だから穂乃嘉は、気持ちを落ち着かせてここで待ってろ。』 そうして、俺はカバンを穂乃嘉に預けた。 これが、俺の精一杯だった。