「どうすればいいんだろう。」

心の言葉がそのまま口から出てしまう。

「え?」

ハルキは私の方をちらっと見た。

「いや、そんなこと考えたこともなかったから。」

「うん、そうだよね。でも、絶対ないとは言い切れないだろ?もしそんなことになったら、ミクはどうしたいのかなって。」

「どう考えても、産めない・・・よね。」

小さな声で言った。

横でハルキが長いため息をついた。

「そうだよね、やっぱり。」

あ、落ち込んでる?

「だって、ハルキには子どもがいるんだよ。そして、私はハルキのお兄さんと結婚してるんだもん、あまりに障害が多すぎる。受けとめきれないよ。」

ハルキは、すくっと起きあがって、タバコを口にくわえた。

私の前ではほとんど飲んだことないのに。

「もし、ミズキのお腹の子が俺の子じゃないって言ったら?」

・・・。

え?

一瞬呼吸をするのを忘れてしまう。

ミズキちゃんのお腹の赤ちゃんが、ハルキの子じゃないって、どういうこと?