こっちむいて伏見!


そして何気なくホウキをかけながら、
ゆっくりと彼に近づいてみる。


「…」


「…」


う…。


なんかいつもよりも
寄って来んな、ってオーラを感じる…。

やっぱなんか声、
かけづらい。


何も悪いことした覚えないのに。


なんて言おうか。

元気ですか?
…いや、それはおかしい。

何してるんですか?
…言ってもわからないだろう
ってまた言われそう。

昨日はどうしたんですか?
…ストレートすぎる。


っていうかそれ以前に
声かけたらマズイかな。


でも。

このままの状態もヤバイし。


よし。


「…伏見…?」


アタシの呼びかけに彼は作業する手を止めて無言で振り向いた。



わっ!
びっくりした。

振り向いた…。



そりゃ、声かけたから振り向いて当然、
と言えば当然なんだけど。