うん。 このひとこそ、アタシの王子様! 「?…」 何も言わないアタシに彼は不思議そうな顔をする。 アタシはちゃんと彼の顔を確かめたくて背伸びして彼の顔に近づく。 彼は慌てて後ずさる。 でも負けじと詰め寄り、 彼の制服のネクタイを掴んで挨拶する。 「アタシ、深草マリノ! 今度2年3組。ヨロシク!」 元気よく、 愛想よく、 なんなって第一印象が大事なんだから。 「…ちょっ…! いきなりなんやねん!近いって!」 彼は驚いて、 そして怪訝そうな顔をして答えた。