オーブントレイから粗熱を取るため網の上に並べる。
そして嬉しそうにクッキーをつまむ弟。
そりゃさぁ、
アタシだってもうちょっとやさしい子になりたいけど。
女の子らしく、
とか。
でもなあ、
どうもうまくいかない。
もっと女の子らしく振舞えたら、
伏見にも好かれるのかなあ。
伏見ってどんなコが好きなんだろう。
でも好きなコがいないようだし、
それならアタシを彼の好きなタイプにしてしまえばいい。
結局、そう考えてしまう。
これってもう生まれ持っての性格?
あれ。
なんか最悪な性格してる?
…アタシ。
これじゃダメだ。
伏見の好きなタイプを自分にすればいいとか、
そんなの無理じゃん。
明日からちょっとやり方かえてみるか?
やさしく伏見に接してみるとか。
いや、今でもじゅうぶんだと思うけどなあ。
違う?
アタシは焼きあがったクッキーの中から形のキレイなものを選びながらいろいろ考えていた。

