こっちむいて伏見!



「すいません、
もういいです。
入部取り消しにしてください」


アタシは力なくそう答えながら立ち上がり、
部屋を出て行こうとした。



「あ、ちょっと待ってや?」


背後から慌てた藤森先輩の声がする。



アタシはそのままの姿勢で、
顔だけ先輩のほうへ振り向いた。


「なんですか?」


「ホンマ、マリノちゃ…、
ああ、深草ってオモロイ子やなぁ。
わかった。
そういう事情なら俺も協力するから。
伏見ってまぁ、変わってるけどええ奴やからな」



「…ホンマですか!?」


アタシはぱあっと笑顔になって答える。