こっちむいて伏見!



そうそう、伏見。

だからアタシも入部したいわけなんだけどね。


…ん?

ふたり、だけって?


「あの、ちょっと待ってください。
2人だけって…。
どうして2人だけでクラブとして成り立ってんですか?」


確かあのクラブの案内には10人以上集まらないとクラブとしては成立しません
って書いてたような…。



「ほとんど顔出ししないってもやっぱクラブ好きやからね、
それで生徒会っていう立場を利用していろいろ小細工して…。
クラブとして存続させてんの」


「えっ!」


驚く顔をするアタシに藤森先輩は人差し指を口に当てて、
しっ、という仕草をする。


「これは内緒やから。
でもまあ、これで可愛い女の子が入部してくれるんやったらマジメにクラブやろうかなぁ」


か、可愛いって…。
そんな言われたことない言葉にアタシは胸の奥がちょっとくすぐったくなった。


「でも…そんなことして…、
大丈夫なんですか?」


「大丈夫、大丈夫。
あ、入部届けもらっとく。
ちょうだい?」


そう答え、
彼はにっこりと笑った。