「…俺は
今までずっとひとりでいることが好きで。
友達とか、
そういうのって何もいらないって思ってた。
その状態に何の不満もなくて、
それが自分にとって一番いいことだって思ってた」
ゆっくりと言葉を選びながら、
アタシに話す。
彼の方を見てはいないけれど、
きっと真剣な表情をしているのだろう、
そう思った。
「…これからもそれは変わらないって思ってた。
だから、
こんな気持ちになったんは初めてで
何をどうしていいんか…、
わからへんかった」
アタシはそのまま黙って窓にかかるカーテンを見つめながら、
聴いていた。

