こっちむいて伏見!



「あ…そう…なんや。
でももうこんな時間…」


伏見にそう言われてアタシは時計を見る。


もう18時だ。


伏見はまだ頭の中がぼやけてるのかな。


アタシ、何か話したほうがいいのかな。

でも何から話せばいいのか…。



そしてふとさっきの先輩との会話を思い出す。


ちょっと、待って。

伏見がアタシのこと、
好きみたいなこと言ってたよね。


本当?
本当に?


急に心臓がどきどきしてきた。

なんか緊張する。


「……」


「……」


続く沈黙と
その先輩との会話でアタシの頭の中が混乱してきそうになってきた。



早く、何か言ってよ、
この場に及んでアタシに何か言わそうとしてる?