そして教室までたどり着き、 そっとドアを開ける。 「だれもいませんね…?」 そうひとりごとをつぶやきながらカバンを自分の席に置いて、 まだ探していなかった教室の窓側の端のほうから探し始めた。 誰もいないからメガネかけて。 昨日は伏見が一緒だったからメガネなしで探してて 目は疲れるわ、 まともに見えないわ、 で散々だったから 今日はなんだか見つかりそうな予感がする。 案の定、 少しして窓側から離れた教壇との段差のところにそれらしきものはあった。 「…これ?かな?」