それよりアタシはもう伏見とはあんまり話したくない。 「魔がさした」 って言葉に相当やられてしまってるから。 今もまたどうせアタシを傷つけることを平然と言うんだろう。 そんなの聞きたくない。 彼は何も言わない。 アタシも別に話すことはない。 続く沈黙。 だけど彼はそこから動こうとはしなかった。 「…話…」 伏見がアタシに言う。 どうせまた先輩とアタシのこと? そんなの聞きたくもない。 「…アタシは…」 アタシは顔を上げないまま、 両手を机の上で組んで言った。