ぼーっとしていると後ろからマユコの声がした。
「もうさぁ、
あんな面倒で煮え切らへん奴なんか放っといて先輩とくっつけばええんちゃう?」
「え?
な、なに言ってんの。
先輩とは別になんも…」
アタシは両手を振りながら慌てて否定する。
「でも伏見とおったら時間忘れるわとかそんなセリフが聞こえたけど?」
ぎく。
「えーっと、
それはそんなんやなくて。
そう、その先輩は時々そんなこと言ってふざけるから…」
「ふーん、
でも好意のない相手にはそんなこと言わへんと思うけどな」
そう言って意味深に笑う、
マユコ。
本当に。
アタシもそうなれたら…。
「チャイム鳴ったし、席戻ろ?」
少ししてマユコが言った。

