こっちむいて伏見!



アタシは髪に手をやりながら謝った。


「あ…、
すいません。
…なんでもないです」



「もしかして、
俺があんなこと言ってからあんま、
いい気分やない?」



アタシの表情を確かめるようにうつむくアタシの顔を覗き込む。


先輩と目が合って、
慌てて顔を上げて笑顔で答える。


「大丈夫ですよ…、
はい」



「…そう…?」


先輩はそれでも心配そうにアタシに聞く。



「…もしさ…」


先輩が何か言いたそうに腕を組み替えながら言葉を探している。


なんだろう。


なにかあったのだろうか。