夏休みのあの出来事はアタシにとって伏見とずっと仲良くなれたって思えたこと、
だから…。
なのに彼はアタシとは思いは違っていたようだった。
「あ…、
あれは…、
先輩に頼まれたから…。
そう、
だからなんもない」
うつむいたまま、
話し続ける。
そしてそれまで止まっていた指を動かしパソコンをいじりだした。
「へ…え…。
そんなこと言うんや…」
アタシは首を傾げながら苦笑して言った。
アタシがいくら夏休みの、
って話したって。
窓の外の景色は深く、
一つ前の季節の出来事なのにすごく遠いことのように思えてしまう。
実際にあったことなのに、
幻のようにも感じてしまう。

