こっちむいて伏見!



「返事は急がへんから、
だから考えといて?
あっと、
これから用事あるから…」


先輩はそう言いながら時計を見て時間を確かめ、
部室を出て行った。



ドアが閉まる音が聞こえ、
自分ひとりになったと理解した途端に、
身体中の力が抜けたようにへなへなと床に座り込む。



…なんで…。


先輩は頼りになるし、
楽しくて
やさしくて…。


一緒にいてとても楽しい。


好きだと思う。


でもその「好き」は伏見に対する「好き」とは
また違う。


だから、
アタシは…。