アタシはなんとか彼の役に立ちたいと思ったからニッコリと彼に笑顔で答える。
「よかったら探すん手伝うし」
ってか。
あれ?
こっち向いてもないし。
なんだ、それ。
アタシに探すことを手伝って欲しいとか、
そういうのは毛頭ないらしい。
さしずめ、アタシがうるさいから答えたってだけか。
ため息出るわ。
あー、そうですか…。
手伝いもダメなんですか。
はいはい、わかりました。
勝手にずっと探しとけば?
アタシは大人しく自分の用事をさっさと済ませて帰らせていただきますよ。
英文法のプリントをカバンに片付けよいしょ、
と肩にかける。
「…これくらいの、小さいやつ」
…え?

