「いやー、
よう似合ってるわあ」
そう言うマユコをアタシは空いている席に案内する。
「もうこれでオタク伏見もバッチリちゃうん?」
席につきながら彼女はニヤニヤと笑う。
「でも、
そうでもないねんなぁ。
なんかややこしくて…。
知ってるやろ?
教室でも一緒なんやから」
そう、教室でも様子がなんとなくおかしい伏見のことをアタシはいつも愚痴っていた。
「ふーん、まぁアイツってそういうの全くアカンみたいやしなぁ。
受付でもせっかく声かけたのに無愛想。
それでもこの店、流行ってんのは先輩のおかげやろな?」
マユコは肘をついて先輩の姿を探す。
「そう思うわ、
アタシも…」

