こっちむいて伏見!



「あ?そうかな?」


少し照れたように白の手袋をはずしながら笑って答える。



「そうですよ。
…なんか気後れするくらいですよ?
一緒に仕事するアタシが惨めですよー」


「なんで?
そんなことあらへんって。
深草もすごく可愛い。
よう似合ってるわ、
さすが俺が選んだだけあるわ、
その衣装」


「え?
それって服装が可愛いってことですか?」


ちょっとむっとして答えてみる。

すると先輩は笑いながら慌てて否定する。


「ああ、ちゃうって。
そんな意味ちゃうから
深草はそんな衣装着てなくても普段から可愛いから」


「…え…そこまで言われるとめっちゃ照れますってば…」



…アタシ、
先輩のこと好きだったらよかったのに。



なんとなく、
ふとそう思った。