こっちむいて伏見!


「な?」


先輩がまた念を押すように彼に言う。


「そ…それは…」


伏見くんが口ごもっていると先輩は呆れ顔になる。


「あのさぁ、
伏見って深草のこと好きなんちゃうんか?」


「えっ!!」


「は?!」


伏見とアタシはその先輩の言葉にびっくりする。

ちょ、先輩!
いきなり何言ってんですか!


そんなこと本当かどうかもわからないようなこと、
ストレートに言っちゃマズイですって。


話がややこしくなってしまう。


先輩の発言にさすがにアタシもびっくりだけど。

そっと伏見の方を見ると。


彼は無表情のまま、
まるで意識を失ったように何も言わなかった。