「予算のほうもほら、
さっき言うたみたいに結構、
あることやし。
お菓子は適当に業者に頼んで用意してもらうわ。
ホンマは深草の前に作ってくれた…、
あれがウマかったからよかってんけどなぁ。
作るってなるとまた大変やしな?」
先輩は思い出すように天井を見上げて話す。
アタシはそうやってちゃんと覚えてくれていたことが嬉しくなって満面の笑みになる。
「そ…そうですか?」
「なぁ?伏見?
美味かったよな?」
そして先輩が伏見を見ながら同意を求めた。
伏見は知らん顔で何も答えない。
先輩が話しかけてるのに無視とかいい根性してるわ、
このひと。
「オマエも食ってたやろっ?」
その先輩の言葉に伏見は観念したように顔を上げた。

