「ぎやあああ!」
「うわあああ!」
アタシはびっくりしてとんでもない声をあげて教室の外へと逃げる。
な…なんかいるっ!
や、やっぱユーレイかっ!
まだ外は夕焼けがキレイで教室も暗くはないのに、
はっきりと聞こえた声にものすごい恐怖に襲われる。
でもだから、
アタシ、ユーレイなんか基本的に信じないんだから!
はあ、はあ、と息を切らせて教室のドアのところからまた中をそっと伺う。
でも中は何も変わらない。
静かなまま。
ん?さっきの気のせい…?
でもさっき自分の叫び声と一緒になんかの声が聞こえたけど?
そして
もう一度ゆっくりと教室の中を見渡すと。

