こっちむいて伏見!



「おいっ…」


突然、聞こえたその声にぎくっとする。


振り向かなくてもわかる。

この声は伏見だ。



「深草…、
オマ…エ…速すぎ…」


さっきアタシたちが買った、
荷物を地面に置きながら言う。


振り切ったと思ったのに。

なんで追いかけてくんのよ。


「伏見…」



そして彼は息を整えながら、
少しアタシに近づいて言った。


「…なんで勝手に
行くねん!」



「なんで…って…」