こっちむいて伏見!



そしてアタシはここなら大丈夫だろうと
見つけた雑居ビルの影に入り込む。


そして
そこからそっとあたりを確認すると、
もう伏見の姿はなかった。


ホッと胸をなでおろす。


でも。

なんで日本橋まで来て鬼ごっこみたいなこと、
しないといけないんだ?


なんかそれにしても。

ここって日本橋じゃないのかなあ?


周りを確認するとさっきまでの電気街って感じはもうどこにもなかった。

逃げてるときも、
方向なんて全然考えてないからなあ。


こんなの、
ますます帰れないじゃん。


「うっ…」


気持ち悪い。

こんなところで吐く、
とか止めてよー。


アタシは手で口を押さえる。