…ん?
っていうか。
アタシは伏見から逃げてきたんだ。
急に思い出してまた立ち上がる。
一瞬、くらっと来たけれど、
そんなの気にしてられない。
彼は急に立ち上がったアタシを見上げてびっくりした顔をする。
でもアタシは何も言わず、
また彼の元から逃げだす。
気持ち悪い、
でもこれだけ想っているのに、
全然気にかけてくれないのはやっぱり腹が立つ。
小さな路地から路地へ。
わからないように、
隠れるように。
でも振り向くとなぜか彼が追いかけてきていた。
ちょ、
なんで追いかけてくるのよっ!
必死になり、
もう自分でどこを走っているのかわらかなくなってきた。

