こっちむいて伏見!



ぼんやりと声の方を向くと。

あれ、伏見…?

なんで?



伏見の存在に気づいたふたりもまた彼のほうを見る。

「なに?オマエ?」


「俺ら、これからいいところ、
行くんやから邪魔すんなや?」


そう言いながら、
アタシを起こして立ち上がらせる。



「あ、おい、
ソイツ、どうするつもりやねん?」


伏見は慌てて彼らにつっかかるように詰め寄る。

なによ、いまさら。

アタシなんかどうなってもいいんでしょ。



「オタクたち、知り合い?」


アタシの腕を掴んでいた男が尋ねる。

知り合いなんかじゃないもん。

アタシは黙ったまま首を振る。


「…ということらしいですよ?
そしたら行こうか?」

もうひとりの男がそう言って伏見に笑う。