こっちむいて伏見!



「どうしたん?
座り込んで?」


「どっか休めるとこでも行く?」


馴れ馴れしく話してくる彼ら。

じっと見ているうちに眼の焦点が合ってくる。

派手な服装、
アタシより年上?


ああ、そっか。

アタシこんなだからこのままどっか拉致られるのかな。


でもしんどくて抵抗の言葉すら出てこない。


そのうち、
ひとりがアタシの腕を掴んだ。


「行こか?」


その声に、
嫌だと思ったけれど。

声が出ない。


どうしよう、
もう逃げられないや。






「…おいっ!深草っ!」


突然、
どこからか聞こえたアタシを呼ぶ声。