どこか店に入るのもしんどくて
アタシは適当な路地に入り、
雑居ビルの壁にもたれるようにしゃがみこむ。
あー、もう。
こんなところで。
こんなわからないところで。
こんななって。
急に不安に襲われる。
ちゃんと帰れるのかな、アタシ。
泣きそう。
しゃがんで顔を隠すようにしてじっとするけれど、
なかなか気分がよくなってはこない。
「なあ、どうしたん?
大丈夫?」
聞こえた声にふと顔をあげる。
半泣きの状態になってるのか、
そのひとの顔がぼやけてはっきりと認識できない。
ふたり…いるの?
だれ…?
知らない、ひとたちだ。
やっと理解する。

