その声にやっとアタシの存在に気づいた彼は
(っていうのも変だけど)
あ、いたの?
って感じの表情でアタシを見た。
悪びれることもなく。
「……」
アタシはそんな伏見を睨みつける。
「もう!アタシ帰るわっ!」
無性にイライラしてきたアタシは
とうとう怒鳴って持っていた荷物を彼に押し付けて店を飛び出した。
なんやの!
もう!
そんなにロボットが好きなんやったらロボットとでも恋人同士になっちまえ!
そう思った途端、
胸の奥がチリっと傷んだ。
あー。
結局。
でも。
それでも。
やっぱりアタシ好きだったことなんだ。
その胸の痛みを感じながら思った。

