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いつもの帰り、
マユコと正門に向かう。
運動系クラブがにぎやかなグラウンドを横目に帰宅部のアタシたちはのんびりと歩く。
「あーっ!」
アタシは突然、忘れ物をしたことを思い出す。
こういうときって羞恥心もない。
ただ、どうしようって思い、
それだけ。
「なっ…
なに大声出してんのっ!」
マユコは目を丸くしびっくりした表情でアタシに言った。
「こないだ宿題で出てた英文法のプリント。
まだ持って帰ってなくて。
明日、授業あるやんなぁ?」
「え?あ、うん…そうやなぁ、
水曜やし」
「あーもうどうしよう。
今日持って帰ってやらへんと明日の授業に間に合わへん」
出されたその日に持って帰ってやればいいものを
どうせ次の授業は来週だからといつも延ばし延ばしにしてたのだ。

