こういうときってじっとしてるのがいいんだよね。
知らない所だから下手に動くと余計にわからなくなるし。
どんどんいろんなひとがアタシを追い越したり、
すれ違ったり。
アタシは大きくため息をつく。
「…っ」
聞き覚えある声?
「?…」
思わずアタシはきょろきょろしてその声の主を確めようと探す。
「…おいっ!」
振り向いたアタシに見えたのは。
…息を切らせて立っている、
伏見の姿。
「ちゃんとついて来いやっ」
「あ…」
「さっきから何回もついて来てるか確かめながら歩いとったのに。
買うもんもまだ終わってへんのに…」
「ごめん…」
そんな言い方しないでもいいじゃない。
いくらアタシがメモ持ってるからって。

