こっちむいて伏見!



だって、
伏見の様子、おかしいもの。


はじめのころと比べて、
明らかにおかしいもの。


いつもの調子で接するとかどうもやりにくくて。



「…なあ、伏見…?」


アタシのそんな声にでもびっくりする彼。

ほら、やっぱりなにか、
どこか違う。


だいたい、
なんなの、
呼んだだけなのに。


「あの、」


「…あ…うん…」


「……」


「……」


あーっ、もう調子狂うっ。

なんなのよっ。

落ち着け、アタシ。


「えっと、あの、
とりあえず買い物あるんだったら…」


「でも買い物リストのメモが…」


「ああ、それならアタシがさっき先輩から預かったし…」


そう言いながらアタシはカバンの中からさっき地下鉄の中で
預かったメモを取り出して伏見に出しだした。


「ああ、そう、これ」


伏見は受け取り、内容を確かめたあと、
再び、アタシに返した。


あ…、
アタシに返したって内容わかんないのに。