こっちむいて伏見!



「スミマセン…」

そう言いながらアタシは起き上がろうとしたけれど、
先輩は手でストップのゼスチャーをする。



「あ、かまへんから、
そのまんまで。
それから忘れんうちに。
これ、さっき言ってた英単語の冊子」


そうやさしく言いながらアタシに手渡した。




「スミマセン、ありがとうございます…」


冊子を受け取りながらアタシはふと思って、
顔を上げて先輩に尋ねる。


「あの…、
アタシ倒れたんですよね?
先輩がここまで…?」


そこまで言うと先輩は苦笑しながら答えた。


「残念ながらお姫様をここまで運んだのは俺やないよ。
伏見が深草をおぶって連れて来てん」



「!!!」