こっちむいて伏見!


いつも自分から積極的に接近していってるくせに、
今日はなんだかドキドキする。


彼がおとなしいから?

寝顔見てるから?



開いていた窓から風が入って、
彼の髪が少し揺れる。



やっぱり、
気持ちいいなあ。

夕方近く、
でも季節のせいか、
まだまだ暑さを感じる。

でも少し涼しくなった風が心地いい。


……。



「わっ!!」



伏見が大声を上げながら、
急に顔を上げた。


「えっ!」


それにびっくりしてアタシも大声をあげる。

び、びっくりした。


「な…なに…。


起きるときくらい、
静かに起きなさいよ、もう。