こっちむいて伏見!



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アタシは電車通学で正確な時間で学校に着く。

伏見は市バスでの通学のせいか時間が少し早かったり、
遅かったり。


どうやら今朝はアタシのほうが早いみたいで彼の姿はまだ教室になかった。


ふとひとの気配に視線を教室のドアのほうに向けると、

伏見くんがちょうど教室に入ってくるところだった。



近眼のせいで相変わらずぼんやりとしか確認できないけれど始業式の日から、
ずっと彼だけ見ていたから

今はもうメガネがなくても雰囲気から彼を確認することができるようになっていた。



恋の力ってすごいね。



「あ、伏見っ!」


アタシは彼の側に駆け寄る。



「オハヨ!」


そして今日一番の笑顔で挨拶する…
けど。



彼は相変わらず無愛想にアタシをちらりと見て言った。


「またオマエか…」