先輩は心配そうな顔をするアタシにカバンの中を探りながら言った。
「だーかーらー、
伏見は大丈夫って。
んで、冊子やけど…。
あー、…ごめん、ないわ。
持ってきたはずなんやけどなあ…」
そう言って探す手を止める。
「うーん、もしかしたら教室のロッカーに入れっぱなしになってるかもしれへんし、
取りに行ってくるわ。
ここで待ってて?」
そう言いながらアタシに背を向けて、
先輩は部室を出て行った。
「あ、ちょっと…待っ…」
そう言いながらアタシは先輩を追いかけて、
彼が出て行こうとするドアのところへ向かう。
あ。
でも。
ふと伏見の姿が目に入り、
足を止める。
ホント…
この状態どうするんだ?
アタシは伏見のほうへ向き直る。
なんか心配なんだけど。

