先輩とアタシは伏見の顔をじっと見る。
すると彼が焦り始める。
「なっ!
なんやねん!2人して!」
「ま、いいから、いいから。
深草、伏見を後ろから捕まえてて」
「はいっ!」
先輩は伏見の返事を待つことなく、
いきなり行動に出ようとアタシに指示した。
これはおもしろくなりそうだ、
そう思ったアタシも急いで伏見の座ってる椅子の後ろに回って両手を押さえる。
「あっ!おいっ!
何すんねんっ」
伏見が手の自由を奪われた反動で足をばたつかせる。
「ほな、いくからな…、
えーっと…」
そう言いながら先輩は本を見ながら彼の額に指を当てる。
「この指から何かが伝わります…」
先輩が静かな声でいろんな言葉を伏見くんに語りかける。
後ろで見ているアタシはなんだか、
どきどきしてきた。

