そして今日もいつものごとく部室で勉強会。
ふたりで…ではなく今日は生徒会活動がない先輩が一緒だ。
先輩は余裕なのか雑誌をペラペラとめくりながらのんきそうにしている。
いいなあ。
ふと先輩と目が合う。
「へへっ、これなんかどう?」
先輩がいたずらっぽく笑いながらカバンから取り出したのは催眠術の本。
胡散臭いタイトルに本自体、
やけに古ぼけている。
「どうしたんですか?それ?」
「こないだ古本屋で見つけてん。
なんや、おもしろそうやなと思って500円やったし買ってみてんけどな」
「はあ、
でも今時そんなの…」
「まあ、まあ。
これで伏見の国語嫌いが治るんちゃうかなと。
だから持ってきた」
そんな冗談みたいなことでキライな教科が好きになれるんだったら、
世の中不得意教科のある生徒なんかいなくなるんじゃないかなあ。
それにしても先輩の発想って…。
いつもどこかおかしいような、
ズレてるような。

