こっちむいて伏見!



どこからどう想いを伝えたらわかってもらえる?


そう思ったとき、部室のドアが開く。



伏見とアタシはハッとしてドアの方を見る。


そこに立っていたのは。



「…オマエら、
何やってんの…?」


藤森先輩。



床に落ちているアタシの髪。

ハサミを持ってうつむいているアタシ。

そのハサミを掴んでいる伏見。



誰がどう見ても変な光景だ。



先輩がアタシたちを交合に見ながら部室へ入ってくる。

そして何も答えないアタシたちに不思議そうな表情で同じ質問を繰り返した。



「何、やってんの?
あーもしかしてリアル美容院ごっこ…とか?」


アタシたちの様子がおかしいと理解した先輩はどうにか場を
和ませようとそんなことを言った。