こっちむいて伏見!


ジャキ…。


髪が切れる、鈍い音と共に
アタシの髪が床に落ちる。



「え?おいっ!ちょっと…!」



彼が慌てて手を伸ばして髪を切るアタシを止めようとしたけれど。



でもアタシは彼がこの髪が嫌だって言ってるからもういらない。



こんな長い髪、
さっさと切ってしまったほうがいい。


彼の機嫌がなおるなら切ったってかまわないもん。


惜しいなんて思わない。



半分ヤケクソな気持もあったのかもしれない。

でも手を止めることなく、
冷静にそのまま髪を切り続けた。



逆に彼は慌てふためいて


「ちゃうって!止めろやって!」


そう何度も言った。