アタシはその彼の言葉になんて答えたらいいのかわからなかった。
でも長い髪に思いなどなにもない。
「いや、だから…」
アタシはそんな彼の言葉が出てくるのを待たないうちに
「…そう、長いのキライ?」
と確認するように聞いた。
「…いや、だからキライとか、
そういうんやなくて…」
伏見、
…返事に困ってる。
でも。
アタシもその時どうしてそういう、
行動をしたのか…。
自分でもよくわからなかったけれど。
でもなにをどう言いたいのか、
どうしたいのか、
わからなかったからそうしたのかもしれない。
思わずアタシは机の上に
あったハサミを掴んで彼に
「じゃ、切る」
と言って髪にハサミを入れた。

