こっちむいて伏見!


どうやら思わずそう言った彼も、
自分自身にびっくりしたようで驚いた顔をしていた。



それから少しして
アタシの驚いた表情を理解した彼は


「…いや、
そうじゃなくて…えーっと、」


と両手を振って言葉を濁そうとした。



でも。

アタシの中で何回も繰りかえすさっきの言葉。


―もう!うっとおしいねん!その髪!―


彼ははっきりとこのアタシの髪を
うっとおしいって言った。



ああ、そっか。

伏見は長い髪がキライなのか…。



昨日の機嫌が悪かったせいもこの髪のせい
…なのか、
どうかそれはわからないけれど。



はっきりと彼が言葉にしたからには。

アタシもどうにかしないといけないのかもしれない。