それから、すぐ俺は美保に告白されて、両思いになり、 五年後、結婚をし、子供も出来た。 樹里は県外の高校へ行ったと聞いた。 おじさんとおばさんもついていったようで、隣の家はすっかり空き家になっていた。 ――――――――― ――――― 「お父さん?何やってんの?お電話だよお?」 「うん、今いくよ、和一(かずい)」 3歳になる息子に呼ばれて俺は電話をかわった。