ピンポーン…


「お邪魔します…」


どうやら、そうこうしてる間に樹里が来たようだ。


そして、なにやら母さんと話してから俺の部屋に来た。


「おじゃまっしまーす…」


そして、何もせずにちょこんと座る。


「この間はごめんね。わざわざ来てくれたのに寝てて」


いかにも悪そうに、ボソッと樹里が言う。


「いや、別に。風邪、大丈夫か?」


こくんと頷いた。


まるで、年下みたいだ。いつもの樹里らしくない。


勉強教えてもらうのに、二人ともなんか話ずらくて。


しぃーんという空気がやけに長く感じた。