「そんなため息つかないでよ、おちびちゃん」 王子に肩叩かれても重荷が増したことを痛感するだけだ。 「この子、やたら世界をしょっちゃったような顔をしてる」 ……僕、国は背負ってるな。 確実に。 「大丈夫。クロ君は守るからね」 優しい顔されてレースさんから撫でられても、責任感が増すばかり。 「とにかく、これからどうするよ?」 この国には味方はいない。 この国にいても、国の人間みんなが敵。 隠れてもいずれ分かる。 「……亡命をしませんか?」 僕はおそるおそる口にした。