病的に白い貧相な体に、それを際立たせる化粧っ気のない顔。言われなくてもあたしが一番よく分かってるし。




顔が、熱い。


どうして、眠りになんて負けてしまったんだろう。


どうして、あたしは色気のひとつもないんだろう。


どうして、、



「…っ!!悪かったわね!!じゃあ視力の検査でもしましょうか?きっと瀬名くんの視力驚く位悪いわよ」




こんなに可愛くないんだろう。



眼鏡で良かった。何だか鼻がツンとして瞳が痛い。なんでいちいち瀬名くんの言葉に動揺しなきゃいけないのか。




「うん、じゃあ確かめてもらおうかな」





瀬名くんは、あたしの思案なんかまるで気にしないで、また、嘘みたいに綺麗に笑った。