あたしはまた顔を赤くさせる。
…このクソガキっ。
「瀬名くんは元気だからもう医務室には来なくて大丈夫よ!!それより授業真面目に受けなさい!!」
後半は教師らしい真面目な言葉。
前半は言った後に微妙に後悔したのは、…とりあえず気付かないふりをしよう。
「…じゃー、俺病気。」
瀬名くんは面倒くさそうにそう言う。
…病気?この減らず口は何をいっても、蹴散らしてしまうから、あたしがどう返そうか考える間、
それは、まるで、スローモーションみたいに、
「…っ!?」
塞がれた唇。
「1日でも彩希の顔見ないと死んじゃうかもね」
悪魔な彼は
天使みたいにそう言って微笑んだ。
Fin

