「瑛人ー、私、髪型かえたんだぁ?どぅかなぁ?」
…どーだっていい。と即答したい。
甘い香水の匂いが鼻に充満する。短いスカートは見えるか見えないかのジレンマを無視して、確実に誘う様に肌を露出している。女ってどーしてこう、『見せたい』のか。
いや?別にいーんだけどね?
それで困る事なんてないし、第一、当たり前になりすぎて、ノーマルな女の基準さえあやふや。
「聞いてんのー?」
艶っぽいグロスが目元まで近付いて、女は口を膨らませて首を傾げる。
「何度も言うなよ。うるさいから」
俺はニコリと笑って一蹴した。