この声を、君に



名簿を確認していた途中に、先生が声をあげた。


「あれ、谷脇と溝下どうした?」



谷脇…谷脇…谷脇…

どっかで聞いた事あるような…

「どうした?」

藤木くんが不思議そうに私を見る。

『ううん、何でもない』

「何でもないって」

いつのまにか風は私と藤木くんの通訳になってた。